精神的にやられた。
『実は昨日寝てないんだ』
それでも君はちゃんと起きてるのね。生きてるのね。
それは君が十分に楽しんで生きてる証拠。
それなのに傷付く人がいるの。
君は純粋過ぎるから気付かないかな……
『今日……何にも食べる気がおきないの』
それは私が何もかも半分以上、或いは全て諦めている証拠。
……本当は心配して欲しいのかもしれない、私の歪んだ感情。
でも君は……
『そうなの!?大丈夫!?』
真直ぐ過ぎて痛い。
真直ぐ過ぎるから咎められない。
『私は大丈夫だよ。君も早く寝て治してね』
『うんありがとう。君も早く寝た方がいいよ』
どちらも病持ちなんだろうか。
もしかしたら二人とも傷付いているのかもしれない。
これも定められた運命なのかと割り切ることが出来たなら、私はどんなに幸せだろうか。
『実は僕ね……』
君はその運命に身をゆだねるのでしょう?
その時は君の口から、君の言葉を聞きたい
その時、私はきっと運命を受け入れて全てを諦めるでしょう
私だって人並みの感情は持ち合わせている
でも君の言葉なら、私は自分の感情を殺めよう。
『……今日は僕、気分がいいんだ。君は?』
『あぁ、今日は…………私も気分がいいね』
そんなの嘘だ。
何故ならこれは私の最後の抗い。
もし抗ってどうにかなるならば、
私はどんなことをしたって変えてみせる
この悲痛な運命を。
『あぁ、今日は……』
もう、抗えない
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